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日の里中学校
Hinosato Junior High School

宗像市 2011

「既存地形と建築の有機的連続」

1975年に開校した日の里中学校旧校舎の全面改築計画である。敷地は1965年から開発が始まった郊外型大規模住宅団地にあり、旧校舎は人工的に造成されたの雛壇4段の最上段に配置されていた。学校関係者および地域の要望により、新校舎の竣工まで旧校舎を利用することが求められた。そのため、最大高低差14mを利用した立体的な配置とし、「性格の異なる3つの中庭コモン」・「ピロティ」・「ブリッジ」・「回廊」によって周囲も含めた回遊性と連続性を創出した。

「小中連携」・「地域連携」・「教科教室型運営方式」
隣接する日の里西小学校等と連携して教育活動を行う「小中連携」、地域とのより活発な交流を行う「地域連携」、自律的学習活動を育成するための「教科教室型運営方式」を中心的なプログラムとしている。 将来的な小中一体施設計画に対応したオープンスペース配置、地域共同施設として利用されることを意図した特別教室やメディアセンター等の回廊状配置と中庭、それぞれの教科の特徴を活かした教室空間を可能とする教科教室群配置(福岡県内初)と多様な学習形態に対応可能なフレキシブルなアクティブラーニングスペースを計画している。いずれも、周辺校を含めた学校の中長期的な目標像に緩やかに対応していくことを意図している。

「開放系建築設計プロセス」
設計にあたっては、行政・教職員・生徒・地域住民と建築ワークショップを繰り返し実施し、さまざまな主体間の合意形成の過程を公開した。また、学校の継続的成長を図るため、「教科教室型運営方式」など空間の使い方をまとめた「スクールマニュアル」を作成・配布している。

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